【不妊治療の悩み克服体験談】多嚢胞卵巣症候群で悩みました…

私は結婚３年目で不妊治療を始めました。

当時３４歳でした。

結婚前からピルを長期にわたり服用しており排卵障害があることを認識していたので、子供を望むタイミングで不妊治療を始めることを決めていました。

自然に妊娠することが難しいかもしれないと初めて医師に言われたときはとてもショックでした。

当時交際していた夫には泣きながら打ち明けました。

それでも結婚し、いざ子供を望んだ時にやはり自然妊娠が難しいことを痛感し、自分の体を恨むようにりました。

当初は不妊の原因がはっきりしているため、適切な治療を行えば年齢的にもすぐに妊娠できるのではないかと楽観していたところがありました。

けれど治療が長引き、費用もかさみ、精神的な余裕がなくなっていくと、だんだんと悩むことが多くなりました。

そのまま無事出産までいくものだと信じていましたが，初期（７週）で流産してしまいました。

心拍確認後です。

一度自分の体に宿った命が消えてしまったことがとてもショックで，精神的に相当まいりました。

掻把手術も行い，身体的にも大きなダメージを受けました。

それでも一度妊娠できたという事実から，何とかもう一度妊娠したいという気持ちが強くなり，治療はすぐに再開しました。

しかし，その後も化学流産を繰り返し，治療がうまくいかず，治療が長期になりました。

辛かったですね…。

夫も同じくショックを受けていましたが、体を休めることを優先するように言ってくれ、できるだけそばにいてくれるように気遣ってくれました。

泣いている私を慰め、また頑張ろうと常に前向きな言葉をかけてくれました。

流産してしまったけれど、一度は妊娠できた体であることを前向きにとらえ、夫とともに乗り越えました。

妊娠判定の日は長年お世話になっていた医師からおめでとうと言われ、率直にうれしかったのです。

けれどそのまま妊娠を継続して無事に出産できるのか、という不安も大きくありました。

しかしいつまでも落ち込んだままで、このグレーの世界にいると自分だけ取り残されてしまい、先に進めないと思い前向きになりました。

私は辛い経験をして、本当はまだ辛いけれど表面的には立ち直り、前向きにやっているんだという自信を持てるようになりました。

その後も治療がうまくいかずに落ち込むこともありましたが、一番の辛い経験を乗り越えたのだからまだ頑張れる、という気持ちで治療に取り組むようになりました。

しかしこの辛い経験は、実際に経験しないと分かりません。

その後幸いにも妊娠することができた今だから言えることですが、あの辛い経験があったことで、その後の妊娠の喜びや奇跡といえるような大切さをより実感できたのではないかとも思います。

また、同じような辛い経験をした人の気持ちが、経験していない人と比べれば多少は理解することがきるようになりました。

そして結局は結果がすべてだと思ってしまいます。

それでもこの辛い治療に取り組めていること自体が素晴らしいことだと思い、自分を褒めながら治療を頑張ってほしいと思います。