【不妊治療の悩み克服体験談】流産後の手術、そのショックによるメニエール病を経験しました

結婚してから2年後、28歳のとき不妊治療をはじめました。

そろそろ子供がほしいと思い、まずは避妊をやめるところからスタートしました。

その後、自己タイミングを試みたり、病院に通院したりして、一年後に第一子を妊娠。

32歳のとき、半年間不妊治療を行い、第二子を妊娠しました。

主人も仕事が忙しく、あまり強くお願いもできず…。

排卵期をどうやって伝えたらいいかを悩んだ結果

「生理開始から10～15日後がゴールデンタイムだよ」

と毎月生理が始まったら何となく教える、というようなスタンスに落ち着きました。

そうすると、主人もストレスに思わず、頑張ってくれたように思います。

第一子と違い、すぐに妊娠できたのでとても驚いたのとともに、すごく嬉しかったのですが、心拍確認後の9週で流産が確定。

確率的には初期の流産がありうることも理解はしていたんですが、本当にショックで、ストレスからメニエール病になってしまいました。

赤ちゃんの心拍が止まってからもつわりは続き、精神的にもかなりキツかったです。

胎児はなかなか自力では出てきてくれず、結局11週で手術することに。

日帰りの入院でしたが、流産も、手術も、初めてのことで本当に辛かったです…。

結局は、半年後第二子を妊娠したことで乗り越えることができました。

ですが、再度の妊娠が分かっても、しばらくは「また流産するかも…」と不安な日々が続き、ようやく喜べたのは出産のときでした。

妊娠も、出産も、決して当たり前のことではなく、いくつもの奇跡が重なってできたということがよく分かったできごとでした。

また三人目を生むかどうかはわかりませんが

妊娠できてもまた流産するかも…

と考えてしまうあたり、今も完全には乗り越えたとは言えないのかもしれません。

特に第二子の出産のときは、その前に流産してしまった子のこともあったので、感無量でした。

生まれてきてくれて本当にありがとう、という気持ちが強かったです。

今存在してくれている子供達のことがより一層、いとおしくなったと思います。

日々目まぐるしい育児の中、ヒステリックに怒ってしまうこともあります。

だけど根底には流産してしまった子供のことが頭にありますので、不必要に子供に辛く当たることは無くなりました。

大きくなったら

「実はもう一人お腹に来てくれた子がいたんだよ、お空から見ててくれるかもね」

ということを伝えてあげたいです。

子供たちには、妊婦さんや小さい子供、体の弱い方を大切にするように育ってもらえたら嬉しいですね。

けれど

この経験を無駄にはしない

という想いは強いです。

経験したことで、不妊治療中や妊娠中のプレママさんたちの気持ちにも寄り添うことができていると思います。

私自身、流産直後に第一子と歩いていた時、見知らぬおばあさまに「まだ一人目なの？まだまだ頑張らなきゃねぇ」と言われ、何て答えていいか分からなかった経験があります。

悪気は全く無かったんだと思いますが、おそらくその方やその方のお子さんは妊娠や出産には苦労されてこなかったんだと思います。

私は自分がそのような発言は一生しないと思っています。

この経験をいかしていきたいと思っています。

不妊治療自体は、終わりのない迷路です。

やっと妊娠しても、着床しても長続きしなかったり、流産を繰り返す方もたくさんいらっしゃると思います。

自分の体も辛いし、費用面の負担も大きいです。

いつか妊娠できるよ、出産できるよ

などと軽々しく言うことはできません。

でも少なくとも、その苦しんだ経験値は、皆さんが今後生きてく上での糧になると思うのです。

どうか、今不妊治療を頑張っている皆さんが、幸せにつつまれる日がきますように、願っております。