【子育ての悩み克服体験談】５歳頃まで言葉が出ずかなり悩みました…

みんな五体満足の元気な子どもたちでしたが、次女が２歳から５歳の時に言葉がなかなか出ず、相当悩みました。

でも自閉症のような症状はなく、いつもニコニコとほがらかでおだやかな、かわいい子でした。

こちらの言う事は完全に理解しているし、本人の言いたいこともジェスチャーでうまく伝えてくるので、コミュニケーションは取れていました。

しかししゃべらないのは変わらず、保育園に入れてお誕生日会で順番に自分の名前を言っていくときも言えず先生に代わりに言ってもらいました。

近所を歩いていると小学生たちが「しゃべれない子」と言ってきたり、同級生が母親に小声で「あの子がしゃべらない子だよ」と言っているのを聞いたりするのが、とても辛かったです。

夫が協力的ではなく、しゃべらないのを私の育児が悪いせいだと責められました。

友人もいつかしゃべるよと慰めてくれましたが、あなたに何がわかると内心いらだっていました。

誰もわかってくれる人がいないと思い悩んでいました。

保健所で発達障害のある子が受けるグループセラピーも毎週受けました。

そこでも「普通の小学校には行けないかもしれない」と言われましたが、身体的な障害はないし、発達障害もあるようには思えませんでしたので、あきらめずに毎日次女と言葉多く接しました。

５歳近くになってもしゃべりませんでしたが５歳の誕生日を迎える直前、いきなり次女がしゃべり始めました。

「ママ」と「マンマ」しか言えなかったのですがいきなり２語文をしゃべりだしみるみる普通に会話できるようになったのです。

本当に嬉しかったですね。

子供の前ではいつも明るい母親でいようと心掛けていましたが、次女がジェスチャーで何か伝えようとしたとき「しゃべらないとわからない！」と怒ってしまったこともありました。

次女はとても心の優しい子で、いつも私に笑顔を向けてくれていたのに…。

次女がしゃべるようになって悩みがなくなってからも、このときの私の後悔は消えることはありません。

世の中の障害の子供を抱える親御さんたちはどんなにか辛い葛藤の中過ごしておられるのかと尊敬します。

長女は私が二十歳の時の子です。

子供が子供を育てているようなもので、親としても未熟でした。

でも次女がしゃべらないことで様々な経験をしました。

本当に心配してくれる人とうわべだけの人との区別もわかるようになりました。

次女はそのあと順調に成長し大学も行き家族で一番おしゃべりです。

誰よりも人の痛みが分かるいい子です。

その次女を育てたことで自分にも自信が持てるようになりました。

子育ては順風満帆では決してなくて私だけでなく、どの親御さんもそれぞれの悩みを持って頑張っていると思います。

そんな人たちの痛みを少しは分かる人間に、私自身が育ててもらったと思っています。