不妊治療

不妊治療とはどういうもがあるの?費用はいくらくらい?

今はおよそ5組に1組のカップルが不妊治療をしていると言われています。

けれど不妊治療と聞いても経験者じゃなければ

不妊治療とはどんなものなの?

と全く想像がつかないのではないでしょうか。

 

これから不妊治療を始めてみようかなと思われている方たちは

一番最初はどんなことから始めるの?

費用はどれくらいかかるの?

といった疑問を感じられていると思います。

 

不妊治療には代表的な4つのものがあります。

それ以外の検査や治療も含め、費用はどれくらいなのか、合わせて紹介していきますね。

不妊治療とは?代表的な治療が4つあります

不妊治療には代表的なものとして

タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精

の4つがあります。

他にも、これらの治療に入る前、または途中で行われる様々な検査があります。

先に代表的なもの以外の検査をみていきますね。

不妊治療とは?様々な検査とその費用

基礎体温

基礎体温の測定は、卵巣の働きを知るための手段です。

朝起きて体を動かす前に婦人体温計で測定します。

排卵の有無や排卵後の黄体機能を判定します。

毎回基礎体温表を持っていきます。

 

精液検査(数百円〜2千円前後)

射精された精液中の精子の状態を見る検査です。

2~5日間禁欲後、採精容器に用手的に採取します。

精液の量、1ml中の精子の数、運動率、奇形率、正常形態率を調べます。

 

頸管粘液検査(数百円)

頚管粘液とは子宮頚部から分泌される粘液で月経周期によって量や性状が変化します。

排卵数日前に特殊な注射器で、子宮口より粘液を採取します。

量、色調、粘性、シダ状結晶の有無を調べることによって、排卵の時期を推測し、卵巣の機能を知ることが出来ます。

 

フーナーテスト(性交後検査)(数百円)

3~4日禁欲して、排卵数日前~排卵日頃(医師の指定日など)の検査当日か前夜に性交渉後、子宮口入口や子宮頸管内の粘液を採取します。

頸管内の精子が、あまり動いてなかったり精子が見つからない場合は頸管粘液が精子の通過を阻んでいる可能性も考えられます。

 

抗精子抗体(血液検査)(8千円前後)

複数回のフーナーテストで結果が不良の場合に検査を行っていきます。

抗精子抗体は精子を外部からの異物とみなして攻撃し排除してしまう抗体で、女性側にそのような抗体があると精子を拒絶してしまう原因となります。

抗体価の高さにもよりますが、強陽性の場合には早めのステップアップを考慮していきます。

 

子宮卵管造影検査(1〜3万円)

子宮の入り口からカテーテルを用いて造影剤を静かに注入し、レントゲンを撮ります。

この検査を受けることで、子宮腔の形、大きさ、卵管の通過性、狭窄の有無などがわかります。

また子宮や卵管に造影剤を入れることで、卵管の軽度な癒着を広げる治療的な効果もあり、妊娠しやすい状態への改善が期待できます。

 

経腟超音波検査(3千円前後)

経腟プローブという細い棒状の機械を腟内に挿入する経腟超音波断層装置で行います。

子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣嚢腫などが診断できます。

また子宮内膜の厚さ、卵胞の発育程度を正しく知ることができます。

 

血液検査(1回3千円前後)

女性ホルモンの値を調べます。

 

子宮鏡検査(数千円)

子宮鏡とはファイバースコープを子宮口から挿入し、生理食塩水を子宮内に流がしながら子宮内腔を観察する検査です。

スコープの直径が約3mmと細くやわらかいので、検査に伴う痛みは少なく麻酔も必要ないため入院の必要もなく短時間に行うことができます。

原理は胃カメラなどと同じです。

頚管部、体部、両側卵管口を確認し、内腔にポリープ、筋腫などの異物がないか、内腔の形態異常がないか、 月経周期に合った子宮内膜の状態かなどを観察します。

 

腹腔鏡検査(10〜20万円)

麻酔科担当医により全身麻酔を施し、おへその近くを少し切開(約5mm)し、そこから内視鏡を入れます。

さらに、下腹部2ケ所の切開孔(約3mm)からカメラのついた検査器具を挿入し、モニターテレビに映し出された子宮やその周辺の様子を見ながら操作します。

子宮や卵管、卵巣を直に見るため、ほかの検査では分からなかった異常を見つける事ができ、症状の程度も詳しく診断できます。

腹腔鏡検査は、タイミング法、排卵誘発法、人工授精などの一般不妊治療で妊娠されなかった方に対して行われます。

腹腔鏡検査では、子宮内膜症などの病気が見つかることがあり、検査と同時に子宮内膜症の治療を行えるメリットがあります。

 

AMH検査(約8千円)

血液検査により、卵巣予備能(=卵子の在庫)を調べる検査です。

 

クラミジア検査(1〜2千円)

クラミジアに感染していないか調べます。

 

注意点

これらの主な検査は一度にできるわけではなく、生理の周期に合わせて行われます。

子宮卵管造影検査はレントゲンなので排卵前に、頸管粘液検査やフーナーテストは排卵期に、というふうに、それぞれの時期に応じた検査を行うため、検査に要する期間は通常1か月となります。

すべての検査を必ずしなくてはいけないわけではなく、ドクターによってはあまり重要視しない検査もあります。

不妊治療とは?その①タイミング法と費用

タイミング法(1回数千円)

一般的に最初に用いられる治療方法になります。

粘液(おりもの)の状態や卵胞の大きさ、血中値などから排卵日を正確に把握し、その日に夫婦生活を営んでもらう事で自然妊娠を目指す方法です。

タイミング法は、少なくとも一方の卵管は閉塞していないこと卵管造影検査確認します)、男性に不妊原因がないことが重要です。

また、排卵がない場合や、排卵の状態がよくない場合には、卵胞の発育と排卵をうながすよう、排卵誘発剤を併用する方法もあります。

6回以上で妊娠しなければ、その後の妊娠率は停滞するため目安は6回です。

不妊治療とは?その②人工授精と費用

人工授精(1回1〜3万円)

人工授精は、人の手を介して男性の精液を女性の子宮内に注入する方法となります。

精子と卵子が出会う確率を高めます。

人工授精は名前からも人為的に妊娠させる印象がありますが、実際は、人の手を介して手助けを行う方法の中で、最も自然な方法なのです。

タイミング療法の場合は子宮の入り口手前まで精液が入りますが、人工授精の場合、もう少しだけ奥の子宮内へ精液を注入します。

精液が子宮内へ入った後は自然妊娠やタイミング療法と全く変わりません。

卵管がしっかり通ってなければなりませんし、卵管内で自然の受精が起こらなければ妊娠することは出来ません。

よって、赤ちゃんへの影響もなく、副作用もほとんどありません。自然妊娠やタイミング療法に近い治療法と考えてください。

人工授精をある程度の回数行っても妊娠できない方で、それ以外の明らかな不妊原因がない場合、卵管采のピックアップ障害などで卵管内での受精ができていないか、または卵子の質が低下してきている可能性などが考えられます。

その場合は人工授精を続けても無駄になってしまう可能性が高く、さらに次のステップ(体外受精や腹腔鏡手術など)に進んだ方がよいと考えています。

人工授精で妊娠する確率は1回あたり約10%です(『生殖医療の必修知識』日本生殖医学会より)。

人工授精で妊娠される方の約90%は4~6回目までに成功するため、その回数を目安に体外受精へステップアップすることが有効です。

不妊治療とは?その③体外受精と費用

体外受精(1回20万円〜60万円)

体外に卵子を取り出し、シャーレーの中で精子と受精させる方法です。

タイミング法や人工受精では妊娠できず、自力での受精が難しい場合が対象となります。

体外受精とは、文字どおり体の外で精子と卵子を受精させ、受精卵を子宮内に戻す方法です。

体外受精の一種が顕微授精です。

卵管性不妊(卵管の通過障害、ピックアップ障害が疑われる場合)、受精障害(卵子の問題、精子の問題)、男性不妊、自然性交や人工授精で妊娠が成立しなかった場合、その他、原因不明不妊、高齢、子宮内膜症、重症排卵障害、多のう胞性卵巣(PCO)

などがある場合、体外受精をします。

 

【刺激周期と自然周期】

刺激周期とは

今から30年以上前に体外受精が始まった当初は、排卵誘発を行わず自然な月経周期に応じた採卵が行われていました。

しかし現在は、薬剤投与によって多くの卵子を育てて採卵率を向上させ、かつ排卵時期をコントロールできる刺激周期による体外受精を行うクリニックが多くなっています。

この場合、成熟した卵子が多く採れますが、薬剤投与による卵巣への負担や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクが増加することがわかっています。

 

自然周期とは

自然周期で最も重要なのが、主席卵胞から成熟した卵子を最適なタイミングで採取することです。

タイミングが早ければ未成熟となり、遅ければ排卵後で採卵ができなくなります。

自然な状態での排卵日の把握は大変に難しいですが、毎回の診察でホルモン値を測定し、そのデータに基づいて排卵日を予測することにより、自然な月経周期に合わせた採卵が可能となります。

 

【胚移植と凍結胚移植】

胚移植とは

受精卵を子宮に戻すことをいいます。

採卵後、受精させ、受精卵の質を見ながら戻していきます。

複数個できた受精卵は凍結し、他の周期で移植します。

 

凍結胚移植とは

一旦受精卵を凍結し、その後融解し、移植することです。

凍結した受精卵は半永久的に保存可能です。(更新の手続きが必要です)

不妊治療とは?その④顕微授精と費用

 

顕微授精(1回30万円〜60万円)

顕微授精とは、体外受精と同じように体外で受精させ、受精卵を子宮内に戻す方法ですが、受精の方法に違いがあります。

体外受精では、あくまでも精子の力に頼って受精をさせますが、顕微授精はガラス管等を使って精子を卵子に注入させ受精させます。

体外受精よりもより人工的に人の手を介した方法となります。

体外受精と顕微授精とでは受精方法が異なりますが、採卵、培養、移植などは同じです。

精子に受精障害乏精子症、精子無力症、無精子症など)がある場合でも受精させることができるため、体外受精で妊娠にいたらなかった場合に行われます。

不妊治療とは何か分からなかったとき勉強会に出席した

病院・クリニックによっては夫婦で参加できる勉強会を開催しています。

この病院がどんな治療方針を持っているのか、費用はいくらくらいなのか。

病院側から具体的に教えてもらえる機会というのはありがたかったです。

わたしは不妊治療をはじめた頃、いくつかの勉強会に出席しました。

病院によって考え方が様々だということを実感しました。

私たちが選択した不妊治療

わたしはタイミング法→人工授精とステップアップし、この病院は合わないなと感じたので一度転院しました。

転院先ではそれまでの経緯を説明し、AMH検査での数値を見てもらい、体外受精から始めました。

心が疲れてしまってお休みをしていた時期もありました。

病院での治療をいったん中止し、漢方を飲み、自然妊娠を目指していた時もありました。

最終的には、自然周期での体外受精採卵及び凍結胚移植)を何度か繰り返し、二人の子どもを授かることができました。

 

不妊治療は、個人の不妊の原因や病院の方針によって、多岐に渡ります。費用も大きく変わってきます。あなたに合った病院で治療ができますように。

あなたのことをいつも応援していますね。





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こんにちは。
サイト管理人の
ハートサポーターともみんです。



私は長年ネガティブな自分に思い悩み
数回に及ぶうつ病や自殺未遂
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過去の私のように苦しんでいる人を救いたいと
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