【不妊治療の悩み克服体験談】子宮頸管の手術をしても妊娠せず絶望しました

結婚して1年半経ってから不妊治療を始めました。

33歳から34歳までの1年間、第一子の治療をしました。

後半の半年は特に悩みが多かったです。

お金も時間もたくさん費やしている中で、本当に妊娠できるのか保証もなく、いつになったら終わるのか先が見えないことがとてもつらかったです。

一方夫が協力的だったのはありがたかったです。

けれど出張が多くタイミングが取りづらかったので、月に1回しかチャンスがないことにも年齢的に焦っていました。

通っていたクリニックには同じ悩みを抱えた人が大勢いましたが、周囲には自然に妊娠していく友人も多く、妊娠報告を聞いて素直に喜べない自分にも悩みました。

たくさん時間とお金をかけて準備をし

採卵などで痛い思いもし

しかも私は子宮頸管に移植の管がスムーズに通らない移植しづらい向きだったために

事前に6万円近くかけて半日がかりの手術（処置）をして臨んだにもかかわらず

妊娠することができませんでした。

またすべてやり直しかと思うと絶望的な気持ちでした。

この手術までする人はかなり少数派だったので

「何で私だけこんな思いをするのだろう」

と思わずにはいられませんでした。

幸い1回の体外受精で胚盤胞が5個できて、このとき陰性だったのはそのうちの1個だったので、採卵からのやり直しではないだけまだマシだと思うようにしました。

ネットなどで他の人の不妊治療の体験談を見ると、胚盤胞どころか、受精卵や卵すら取れずに、採卵を何度も何度も繰り返している人が大勢いました。

だから

「もっと大変な人だっているんだ」

と自分自身を励ますようにしました。

私の通っていたクリニックでは、妊娠して卒業した人たちからのアンケートがネット上で見られるようになっていたので、それらを読んだりもして、辛い時期を乗り越えました。

妊娠検査薬で調べるときは、緊張のあまり手が震えましたが、生まれて初めて判定線を見たときは、喜びで叫びました。

その後、第一子のときは妊娠中もトラブルが続いて最後の最後まで不安でしたが、無事に生まれてきてくれて、この上ない幸せを感じました。

もともと周りに体外受精の経験者の友人が何人かいたので、不妊治療をすることやクリニックに通うことにそんなに抵抗はなかったです。

けれどクリニックで同じ悩みを抱える大勢の夫婦を直接見ることで

「私たち夫婦だけじゃないんだな」

と、難しく考えず思い切って治療を試してみて良かったと思えるようになりました。

その後、残った胚盤胞を移植して子どもを3人授かることができ、子育てに追われる生活を送る中で、自然に授かった場合ときっと変わらないほど、充実した毎日を過ごしています。

「生まれてきてくれてありがとう」

「この子を大切にしよう」

と、折に触れて思うことが多いです。

また私の場合は最終的に顕微授精で授かり、多くの人の手を借りて生まれてきた子なんだという感謝の気持ちが強いです。

たくさん悩んだ過去があったから、今、同じように不妊で悩んでいる友人たちにいろんなアドバイスをすることができています。

中にはその結果、不妊治療に踏み出して子どもを授かることができた友人もいます。

そういう意味でも、今まで以上に感謝できる自分、人に寄り添える自分になれたのはこの悩みがあったからだと思っています。

すぐに結果が出る人、なかなか結果が出ない人など様々だと思いますが、私は治療を試さずに後悔することだけはしたくなかったので、とにかく先生を信じて、淡々と通うように努めました。

まだ第一歩も踏み出せない人もいるかもしれませんが、不妊治療はいきなり大変なことをするわけではなく、夫婦に問題がないかなどの簡単な検査からスタートするので、身構えずに始められることをおすすめします。

陰ながら応援していますね。