【うつ病の克服体験談】夫婦でうつ病になりました

私は５０代の女性です。

うつ病にかかっていたのは、４０歳のころ１年ほどです。

当時の夫の不貞が原因です。

精神的に追い込まれて何もかも手につかず、八方塞がりの状態になりました。

我が家は以前から当時の夫もうつ病と診断されていたんです。

その結果夫婦ともに心療内科に通うことになり、かなり厳しい毎日を送ることになりました。

うつ病と診断されてからは、仕事もできずに家にいました。

加えて自分だけで乗り越えたいと思う反面、家族のこともあり、誰かに助けを求めることもできず、かなり追い込まれた状況で辛い毎日を送っていました。

なんとかエネルギーを取り戻そうとしたのですが、何か行動をすればするほど自分のまわりに垣根ができるような感覚でした。

誰にも会いたくなくて、心療内科など、どうしても行かなければならないところに行った時にも、誰にも目を合わせることができずに、ずっと床を見つめているようなことが多かったと思います。

当時の夫とよく話をするようになりました。

食事も買ってきたものではなく、それほど食べたいと思わない時にもしっかり料理をするようにしました。

そうするとだんだん食欲が戻ってきました。

音楽も、最初は何を聞いても不快に感じていたのですが、だんだん本当に好きなアーティストのものは聴けるようになって、そのおかげでだんだんと回復に向かう力になったように思っています。

また、誰にも会いたくないと思っている時には1人でできることをしました。

海にいくとか、山の中を歩くとか、そうった綺麗な風景から少しずつ力がもらえたなと思います。

人混みや買い物をするような場所は、全く受け付けませんでした。

もともとカフェでひとりでお茶をするのは好きでしたが、人がいる場所に行けるようになったのは、ずっと後のことだったと思います。

実はうつ病と診断されてしまったことで、さらに具合が悪くなってしまったように思います。

結構誰にでもある落ち込みの心理だった気がするのですが

あなたはうつ病です

と言われてしまうことで、もっと深い闇に入ってしまったような気がします。

それでも心療内科の先生には、少しずつわたしの心を開いてもらったように思います。

よい先生にで会えるか出会えないか、というのは重要で、そういう自分にとっての逃げ道的な人との付き合いを保っていくことが大切なのかと思いました。

けれど普通に生きていたら、どんな人にも心が落ち込む要因はあります。

それを1日1日クリアにしていかれる自浄作用を持てる場をキープしていくことが大事だと感じています。

うつ病にならない方がもちろん良いのですが、自分がなったことで、その兆候を自分で感じて何かしらの方法でそれを見つめることの大切さを知ることができました。

うつ病をきっかけに、その後瞑想をしっかり勉強することができ、うつ病の状態の自分を振り返って内観することができました。

どんな人にも、落ち込むことはあります。

それをうつ病と診断されてしまうと

なんだか特別に自分だけが悪い気がする
自分だけが能力が低いのではないか

と思ってしまうことがあるかもしれません。

もっと別の観点から自分の心を見つめてみて、あー自分はこういうときに心が折れるんだな、と言うふうに第三者的に見つめてみると効果的かもしれません。